小林正観さん名言集「優しい子供たちになっていた」について

(小林正観さんの娘さんの事)彼女は、自分で主張したりなんかはしないんですね。 雨が降ってくると、校門のところでじいーっと空を見ていて、一分くらい見てるとそのまま下を向いて、トボトボと歩いて帰ってくるんです。

家に電話をすれば、親がいるんだけれども、電話をするとかそういう感覚はないんです。 そういうふうに何回かずぶ濡れになって帰ってるのを級友たちが見ていて、〝慶子ちゃんを送る会〟というのを結成したらしい。

で、何回か傘をさして一緒に玄関まで来てくれました。いつも送ってきてくれる子が違うから、嫁さんが保護者会でそのことを聞いたら、先生はそのことをまったく知らなかったそうです。

それで、クラスの子供たちに聞いたら「慶子ちゃんが、いつもずぶ濡れになって帰っていくから、慶子ちゃんが傘をもってきてないときは、みんなで送って行こう」という自然発生の会ができたんですって。その子たちがローテーションを組んで送ってきてたんです。

でも、彼女は一度も送ってくれなんて言ったことはないんだけど、知恵遅れの子を傘をさしてずーっと我が家まで送ってくれるチームができてたんです。この三十五人の子供たちは、もの凄く優しい子供たちになっていた。

「宇宙方程式の研究: 小林正観の不思議な世界 / 小林正観 山平松生」より引用

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